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皆さんこんにちは
株式会社翔和建設の更新担当の中西です。
さて今回は
~安全・品質・工程・原価~
土木工事は**SQCD(Safety/Quality/Cost/Delivery)**の総合格闘技。どれか一つでも崩れると、現場は必ず揺れます。本記事は、着工前〜引渡しまでの実務を“そのまま使える粒度”で整理しました。明日の朝礼からどうぞ。
目次
現地踏査(埋設物・法面・湧水・通学路)
近隣説明(工期・作業時間・騒音/振動・車両ルート)️
仮設計画(ヤード・仮囲い・動線・消火器・AED)
交通誘導計画(警察/道路管理者協議・片側交互・保安灯)
雨天対策(仮排水・濁水処理・土のう・ブルーシート)️
施工計画書(工程・手順・機械・要員・検査計画)
測量・基準点(BM設定・丁張・3D座標管理)
安全衛生計画(KYT・作業手順書・リスクアセスメント)
今日の作業場所・内容・重機
危険ポイント3つ(挟まれ・転落・接触)
対策3つ(立入区分・合図員配置・足場点検)
指差呼称&復唱(合図の統一)「右良し・左良し・上良し!」
事故ゼロは“儀式”で作る。小さな型の積み上げが最強です。
土質と含水比を毎朝チェック(手揉み+簡易測定)
切盛りバランス:運土距離と待ち時間を短縮する土取り計画
転圧:層厚15–25cm×規定回数/ローラーの重ね幅1/3
仮排水:集水→沈砂→放流の線を先行施工(濁水対策)
試験:砂置換・平板載荷・CBR・路盤E値(必要に応じ実施)
鉄筋:ピッチ・かぶり・定着長の相互確認/写真はスケール入り
型枠:通り・水平・すき間・剛性(バイブの当て過ぎ注意)
打設:受入でスランプ・空気量・温度/供試体採取
振動:層ごと・規定秒数・重ね挿入/過振で離型水を出さない
養生:湿潤・保温・転圧振動の近接回避/仕上げ前に白華リスク確認
路盤:締固め度OK→路面散水で微粉固定
アス合材:温度・搬入時間を台帳化/敷均し→転圧は連携重視
継目:カッター直線・目地乳剤・温間ジョイント処理
確認:平坦性・厚さ・コア強度・密度/ライン引きは完全養生後
出来形:基準幅・高さ・勾配→丁張/TS/3Dで記録
品質:各種試験成績+是正履歴を1シート化
写真:着手前・途中・完了を同アングルで/EXIF・位置情報も活用
出来高カーブ(Sカーブ)×実行予算を週次更新
労務・重機の稼働率(待ち時間の見える化)
やり直し率(工数+材料)をゼロに近づけるPDCA
外注管理:出来形合格率・事故ゼロ日数・納期遵守で評価
定期広報:工程だより・夜間作業案内・QR問い合わせ窓口
環境:散水・防塵ネット・低騒音機・夜間照度の向き調整
防犯:仮囲い掲示・巡回・資材マーキング・監視灯
清掃:仮設撤去・舗装切継の段差・縁石周りの土砂処理
書類:出来形・品質・写真台帳・完成平面/縦横断・試験成績
検査:関係者立会→指摘は当日中に是正計画提示
労災・物損ゼロ日数
出来形合格率/一次合格率
工期遵守率(クリティカル工程の遅延日数)
やり直し率(%)
苦情件数/即日回答率
CO₂原単位・燃料使用量(任意)
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私たちが採用において最も大切にしているのは、「人柄」です。
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皆さんこんにちは
株式会社翔和建設の更新担当の中西です。
さて今回は
~主要な業務~
ということで、土木業界で行われる主要な業務を分類し、それぞれの特徴や注意点について詳しく解説します。
土木工事業は、人々の暮らしを支える社会インフラの整備や自然環境との共生を実現するために、多種多様な業務を担っています。
目次
道路の新設・補修・舗装などを行う工事で、もっとも身近な土木業務の一つです。
交通量の多いエリアでは夜間施工や交通誘導が必要
アスファルトやコンクリート舗装など材料選定が重要
平坦性や水はけ(排水勾配)など高い施工精度が求められる
川の護岸整備、堤防の強化、排水路の整備などを通して洪水や水害を防ぐ工事です。
季節(梅雨・台風)による施工計画の見直しが必要
コンクリートブロックや大型石材の据付作業が中心
流量計算や土留め計画など高度な設計知識が求められる
給水管・排水管・下水道などのインフラ設備を設置・更新する工事です。
地下埋設作業が中心で、他のインフラとの干渉に注意
作業中の水漏れやガス管接触のリスクに配慮
生活に直結するため、迅速な施工と丁寧な復旧が重要
橋やトンネルを新設・補修する大型構造物の工事です。
専門の重機・仮設構造物の利用が不可欠
長期間にわたる工期と高度な構造設計が求められる
地盤調査や構造解析など、事前計画が成功の鍵を握る
山を削ったり土地を盛ったりして、住宅や工場などの建設に適した地形に整える工事です。
切土・盛土の安定性評価が極めて重要
土壌の排水性や地盤支持力に関する検査が必要
環境保全や近隣住民との調整も業務の一部
公園、広場、歩道、緑地帯など、人の暮らしと自然の調和を図る土木業務です。
設計段階での景観性やユーザビリティが重視される
コンクリートと植栽の融合技術が問われる
地域ごとの特性(気候・文化)を反映させる工夫も重要
土木工事業には、道路や橋といったハードな構造物の施工から、河川整備、上下水道、外構設計まで多岐にわたる業務が存在します。それぞれの工種に独自の専門性と施工上の注意点があり、プロジェクトごとに求められるスキルや管理能力も異なります。
現場での安全性・品質・工程の最適化を目指すうえで、各工種の特性を理解することは極めて重要です。
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株式会社翔和建設の更新担当の中西です。
さて今回は
~地盤確認~
ということで、地盤確認の基本から現場での対応、注意点までを詳しく解説します。
土木工事の品質と安全性を左右する最も基本的かつ重要な作業の一つが「地盤の確認」です。地盤の状態を誤って評価すれば、沈下・崩壊・液状化などの重大な構造被害や災害を引き起こす原因になります。
目次
地盤の確認は、主に以下の目的で実施されます
安全な基礎設計のための地盤強度の把握
施工計画の適正化(機械選定・施工方法)
将来的な構造物の沈下・崩壊リスクの低減
過去の土地利用(農地・沼地・埋立地など)を確認
地質図・航空写真・地盤情報データベースを活用
土の色、匂い、水分含有状態を観察
地割れ、陥没、水たまりの跡がないかを確認
スウェーデン式サウンディング試験(SWS):住宅基礎に多用される簡易試験
標準貫入試験(SPT):N値により支持力を評価。大型工事に必須
平板載荷試験:現地で直接支持力を計測
採取した試料を用いて、粒度分布・含水比・圧縮試験などを実施
調査結果に応じて対策を講じる必要があります
地盤状態 | 推奨される対応策 |
---|---|
軟弱地盤(N値5以下) | 表層改良、柱状改良、深層混合処理など |
埋立地 | 支持層まで杭を打つ杭基礎 |
砂質地盤 | 液状化対策(砕石パイルや締固め) |
粘土層が分布 | 土留め・排水対策の強化 |
雨天直後の地盤観察は、表面の水分状態に惑わされる恐れがある
機械が入る前に、地盤の沈下や転倒リスクを十分評価する
造成地や宅地転用地では、盛土と原地盤の境界を見極めることが重要
建物や構造物の不同沈下
土砂崩れ、のり面の斜面崩壊
杭の打ち直しや基礎のやり直しによるコスト増
発注者・住民からの信頼失墜や損害賠償リスク
地盤確認は、土木工事の「最初にして最も大切な仕事」です。精度の高い調査と現場に応じた柔軟な対応が、工事全体の成功を大きく左右します。技術者としての信頼を築くためにも、時間と手間を惜しまない姿勢が求められます。
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